子供の頃からコーヒーが好きで、長い間、UCCの甘い缶コーヒーを愛飲していた。コーヒーには必ず砂糖を入れ、コーヒーとは「甘い飲み物」だという認識で、ずっと生きていた。
しかし、二十代後半で見事に”重度のメタボリック症候群”と判定され、健康診断の医者からのアドバイスで、コーヒーの砂糖を抜くよう言われた。
はじめは苦味に馴染めず、かといって炭酸飲料は嫌いだし、メタボには良くないので、我慢して二ヶ月ほどブラックコーヒーを飲んでいると、慣れたのか、逆に、たとえ微糖であっても、甘味のあるコーヒーが甘ったるく感じて、飲めなくなった。それから、ずっと濃い口の味が好きな甘党だったが、薄味を好むようになってきて、味覚が変わってしまったのか、「違いの分かる男」になった。
かといって、コーヒー豆の産地や淹れ方にこだわりがあるわけではなく、ほとんどインスタントコーヒーですますのだが、というより、インスタントコーヒーなら一杯6円くらいで、お財布に優しいという理由によるのだが、困ったことに、今のような夏場になると、お湯を沸かして飲むことをできるだけやりたくない。
スーパーでいつも買っているインスタントコーヒーは、お湯に溶かすことを想定して作られていて、夏はアイスとか冷たい水でコーヒーを作ろうとして、かき混ぜても、うまく溶けず、底の方に固まったり、コーヒーに粒子が浮遊したりして、粉っぽくなってしまう。
最近思いついて、今の技術なら、冷たい水にも溶けるインスタントコーヒーがあるんじゃないかと思って探してみたら、いくつかあって、「KEYCOFFEE しっかりとした苦みとコク フロスティスタイル」、と「AGF Blendyまろやかな香りブレンド」というのを買ってみた。
–KEYCOFFEE しっかりとした苦みとコク フロスティスタイル
–AGF Blendyまろやかな香りブレンド
KEYCOFFEEのフロスティスタイルは、よくかき混ぜれば十分溶けてくれて気持ちよく飲めたが、底になんとなく痕跡のようなコーヒーの色がつくことがあった。(十分溶けてはいたが)
Blendyのまろやかブレンドは、フロスティスタイルより粒が細かいためか、ほぼ完全に冷水に溶けていた。
なんにしても、これで夏場もインスタントコーヒーをおいしく飲めることになった。