ウマ娘というゲームが、世界的に人気になっているとのニュースを見た。Steamの無料版の「ウマ娘 プリティダービー」という課金ゲームがあったので、Linuxで動作するか試すことにした。protondbの情報では、「platinum」となっていて、条件はあるが動作するように思われたので、Manjaro Linuxで動作するか試してみた。インストールスクリプトを実行するところで勝手に終了して、初期画面まで辿り着かなかった。起動オプションを試してもだめだった。protondbの投稿された情報では、Proton-GE 10を使用したという記事がほとんどだった。それで、AURにあったproton-ge-custumをコンパイルして、インストールした。Steamの設定で選択できるようになって、試したが、同じ結果だった。
それで、最近、噂になっているゲーム専用LinuxのBazziteと、protondbで起動に成功したというコメントのあったCachyOSを試すことにした。まずは、VMwareで確認しようとして、はまった。BazziteはFedoraの派生らしいが、VMwareはFedoraを内部的にエミュレーションしているらしく、インストール用のISOが、ライブ用のbazzite_live_amd64.isoではなく、レガシーISOのbazzite_amd64.isoの方を使わないといけないらしい。また、VMwareは標準ではBIOSとして作成されるので、インストーラーがUEFIにしか対応してなくて、インストール前に空のディスクを作成し、”.vmx”ファイルへ、firmware=”efi”を追加して、UEFIディスクにする必要がある。インストーラーも不親切で、とにかく、Manjaro LinuxやLinux Mintと違うところで、躓くことが多かった。しかし、Fedora系Linuxは初めてなので、勉強にはなりそうだ。何度かやり直して、インストールは完了。ゲーム用のSteamやLutrisが最初からインストールされていて、日本語も表示だけなら、それなりになされている。余計なソフトウェアは入っていないが、Flatpakからインストールができる。ゲーム専用機なら、これで十分な設定が最初からされているのは、好印象だった。のだが、、、、
実機へインストールする場合は、ライブ用のbazzite_live_amd64.isoを使う。サイズが大きく、USBメモリは8Gbyteでは足りず、16GbyteへRufusで作成した。実機のiiyamaのノートパソコンに接続した外付けSATA SSDへインストールしたら、wifiが非常に不安定だった。ステルスSSIDで接続できない。通常のSSIDで接続はできたが、突然、ぶつっ、と切断されたりする。Manjaro Linuxでは発生したこともない現象だ。Manjaroの基礎のArch Linuxは、こういうところが性能が良い。
SteamゲームのDead or Alive5や対魔忍は、Manjaro Linuxより早いとまでは感じない。同じくらい。対魔忍はマッチゲーム中にメモリが足りなくなったのか、スワップが頻発したような感じで途中で止まった。スワップを確認してみると、zram 3.7Gbyteが設定されている。Manjaro Linuxと同じように、16Gbyteのスワップファイルを作成することにした。ここで、従来のext4ファイルシステムのやり方でスワップファイルを作成したが、うまくいかなかった。調べると、btrfsのスワップファイルの設定は少し違うらしい。ネットの情報で無事作成した。それによって、対魔忍は途中で落ちることはなくなった。スワップ機能も、GUIで簡単に設定できるようにならないだろうか?Gpartedのように、システム内部をいじる場合は、どうせ、sudoのパスワードを入力してから動作するのだから、問題ないと思うのだが、、、、Dead or Alive6も、Manjaro Linux程度には動作するだけで、Bazzite上で改善してはいない。ウマ娘は、アンチチートのためか、やはり、インストールスクリプトの途中で終了してしまう。Dead or Alive venus vacationは、やはり、一部動画は砂嵐のようになって正常に再生されない。
結論としては、Bazziteは期待外れだった。ゲームへ特化したディストリビューション、と言っても、単にSteamやLutrisなどのアプリケーションが最初から入っているだけなら、何の意味もない。安定性でManjaro Linuxに劣るなら、わざわざ使う必要もない。Manjaro Linuxなら、LibreOfficeや日本語環境が、ずっと整っている。
それと、Bazziteに限らないが、Steamでは、いつの間にか、自動でLinux上でのWindowsゲームを判別し、protonを適用して動作するようになっていた。以前は、プロパティでprotonを使うよう設定変更が必要だった。まあ、Fedoraの勉強にはなったので、しばらく、ゲーム用で使い込もうと思う。日本発のopen.Yellow.osもこの方向で開発すればよかったのに、と思う。日本語環境が万全なゲーム用Linuxなら需要が多いはずだ。
CachyOSは、Arch Linux派生なので、Manjaro Linuxみたいなものかと思っていたが、インストーラーに日本語がなかった。インストール後も、日本語表示が、Manjaroと比べると貧弱に見える。日本語入力ソフトは簡単にインストールできたが、なぜか入力はできない。各種設定が必要なのかもしれない。CachyOSは日本では無名で、ネットには英語情報ばかりなので、当然、日本語入力環境の設定の情報はない。ゲーム用なので、それは問題ないが、zramが標準で、8Gbyteの初期設定になっていた。対魔忍もDead or Alive5もManjaro Linuxと同程度のスムーズさで動いたが、対魔忍はマッチゲーム中に、やっぱり落ちた。これは対魔忍が馬鹿みたいにRAMを食いつぶしているためだろう。スワップファイルを追加すれば、落ちなくなるだろうが、Manjaroと同じArc Linuxなので、よほど性能が良くない限りは、ゲーム用として使う気にならない。やはり、ウマ娘はインストールスクリプトの実行途中で終了した。Dead or Alive6は、動作するが、Bazziteと同程度で遅い。
zramのことを調べていて、物理メモリの三倍まで設定可能という、英語の情報があったので、zram_saize = ram * 2で設定してみた。対魔忍のマッチゲームが最後の面まで到達できたが、最後の最後に落ちてしまった。成功すれば、Manjaro Linuxでも設定してみようと思っていたが、残念。物理メモリの三倍に設定しなかったのは、スワップ頻発のために、最悪ログインもできなくなることがある、と、書いてあったからだ。zramはメモリ不足の特効薬というわけではなく、改善に役立つという程度のものなのだろう。
おそらく、protondbのウマ娘が動作したというのは、誤情報なのだろう。protondbの情報は、Windowsで遊んだユーザーが、Linuxで動かないか試して駄目だった時も、protondbのサイトへ勝手にプレイ時間が合計されてアップロードされる。それで、「プレイ時間」が一定量以上だと、Windowsで遊んだ時間も、それにカウントされて、「Linuxでも動作する」と自動的に判定されて、「Gold」とか「Platinum」というランクになってしまうようだ。実際、ウマ娘の英語のコメントは、ほとんど動作しなかったというものばかりだった。成功したと書いている物は、なぜか、詳細が書かれていない。ランクに騙されないよう気を付けたい。