Windows10とWindows11のKB5034441のアップデートが失敗する対処法の記事が、たくさんネット上にあるが、私が独自の方法で、見かけ上、解決したので、それを覚え書きとして残す。ネット上の情報を読んだ限りでは、つまるところ、回復パーティションを1Gbyte以上に増やせばよいということだ。
ただし、前提として、HDDからSSDへの換装を考えている場合や、あるいは現在のCドライブの容量が乏しくなって、大容量へ取り換えることを考えている場合など、ディスクのクローンを行わず、クリーンインストールをする、という状況に限られる。私見では、ディスクのクローンより、クリーンインストールをした方が後々、問題が起こらないと思っている。なぜなら、以前、一度だけディスクのクローンでSSDへ換装したら、頻繁にライセンス警告が出たので、それ以来、クローンをしなくなった。
ちなみに、毎度のことだが、マイクロソフトはこのエラーを放置したまま、このエラーを2024年5月時点で、「解決済み」としたらしい。一応、PowerShellを使った技術者向けの解決法を提示しているが、それができない素人の場合、Windows10をWindows11へアップグレードした後も、同じエラーが発生し続ける。放っておけば、この先10年近く(?)エラーが出続けることになる。
私は、ヒンジが折れて、液晶が分離したVH-AD3S proがあるので、いろいろとテストをすることができた。最悪、Windowsが使えなくなっても、Manjaro Linuxとして使うことができる。クリーンインストールにしても、USBの回復ドライブ(回復パーティションとは違うので注意。ネット記事では、両者を混同して解説しているものがあった)で初期化するにしても、パーティションの変更がやりやすい。ネット記事の対処法を試すときも、PowerShellやコマンドプロンプトでの複雑な手順を間違った時も、インストールからやり直すことができる。
ここで思い付いたのは、Linuxのパーティション変更ツールだ。Manjaro Linuxをインストールした時のLive USBが残っていたので、Gpartedを起動し、パーティションの属性を変更しようとしてみたが、Windows用の回復パーティションは作成できないようだった。残念。
購入時に作成したUSBの回復ドライブでWindows10を工場出荷時の状態へ初期化しようとしたが、なんと、途中でエラーとなり、さらにVH-AD3S proの起動ドライブ(eMMC)のパーティションテーブルとUSBメモリの回復ドライブの内容を同時に破壊されてしまった。何のための回復ドライブなのか?もうマイクロソフトの提供する機能は信用しないことにした。
それで、仕方なく、Microsoftのダウンロードページから、Windows10のインストール用USBメモリを作成するツール(MediaCreationTool_22H2)をダウンロードして、Windows10のインストールUSBを作成した。まず、完全破壊されてディスク全体が未割当領域になっていたeMMCへ、クリーンインストールしてみたら、標準設定の三つのパーティションを作成して、インストールに成功した。一安心。
次に、Manjaro Linuxのインストール用Live USBで、Manjaro Linuxを起動。Gpartedで、回復パーティションサイズが1GB以上確保できるサイズ分だけ、Cドライブのサイズを縮小した。同時に、回復パーティションを前へ移動して、サイズを1Gbyteに拡張して適用したが、なぜかエラーになった。仕方なく、Cドライブのサイズ縮小だけして、Gpartedを終了。再度、Windows10をUSBメモリでクリーンインストールすると、正常にインストールでき、動作することを確認した。回復パーティションは564Mbyteのままで、Cドライブのパーティションの間に500Mbyte弱の未割当て領域が残っていた。
再度、Gpartedで回復パーティションを前へ移動し、サイズを1Gbyteに変更する。警告メッセージはでたが、変更はできた。この状態で、再度、USBメモリでWindows10をクリーンインストール。正常に起動できたが、ディスクの管理でパーティションを確認したら、なぜか、見当て割り領域が残っていて、回復パーティションも元のサイズのままだった。仕方なく、Gpartedで再度確認したが、そちらではちゃんと1Gbyteで認識している。やけくそで、またまたWindows10をクリーンインストールした。途中、エラーでインストールに失敗したが、やり直したら、正常にインストールが終了した。起動もできて、Windows10のディスクの管理でパーティションを確認したら、回復パーティションが1Gbyteになっていた。良く分からないが、変更できているので、良しとする。
Windows Updateを実行し、Kb5034441をダウンロード、インストールした。KB5034441がエラーにならずに適用できた。ただし、これで正常に回復機能が動作するのかどうか、いまいち確信が持てない。でも、KB5034441のインストール失敗がでなくなるのだから、まあ、いいかと思う。