ドスパラ VF-AD4をLinuxマシンにした。— Manjaro Linux Xfce

ドスパラVF-AD4というノートパソコンをWindows10で利用しているが、アップデートするごとにWindows10の動作が重くなってきて、このノートパソコンでは、Windows11へアップグレードしても、おそらく、使い物にならないはずだ。買い替えるしかない。しかし、まだハードは問題なく動いているので、ダメ元で、VF-AD4に増設した500G SSDへ、軽量Linuxを幾つかインストールして、試してみた。試したのは、antiX Linux、MX Linux(antiX Linux + Xfce)、Puppy Linux(noblepup32)、それと、VF-AD3S proで愛用しているManjaro Linuxだ。

そのうち、最も動作が軽かったのが、Puppy Linuxで、それと同等か、微妙に遅い感じでantiX Linux、その次に、MX Linux(antiX Linux + Xfceデスクトップ)で、どれもManjaro Linuxより軽快に動作した。しかし、Puppy Linuxは元々USBメモリで持ち運ぶ用途のようで、SSDへインストールしてからの起動が、どうしてもうまくいかなかった(USBメモリでの起動であっても、十分軽い)。antiX Linuxは、なぜか無線LANカードを認識してくれないことがあったが、IceWMというXfceの簡易版のようなデスクトップと軽快さは、結構気に入った。しかし、アプリケーションやパッケージを追加しようとして、エラーが頻発し、インストールできないことが多くあった。また、wine関連のソフトがインストールに失敗して、不安定なため、残念ながら断念した。(後で、VMware仮想マシンで、時間をかけて調査しようと思う)MX LinuxはXfceデスクトップが使いやすくて良いが、なぜかファイルマネージャThunarがネットワークHDDのファイル共有ができず、そのままだと日常の運用に支障があるので断念した(antiX Linuxを基にしているので、Manjaro Linuxより少し軽快な感じで、これも、後で時間をかけて調査することにした)。

結局、いつも通り、Manjaro Linux Xfceをインストールすることにした。ちなみに、私がLinux初心者にLinuxを進めるとしたら、一番はLinux Mintだ。あのユーザーに優しいインストールと初期設定と、ツール群は素晴らしいし、動作が安定している。しかし、昔と違って、最近のLinux Mintは大きめのRAMが必要となり、動作がもっさりとしている。今回のような貧弱なハードでは選択肢にもならない。

そんなわけで、ドスパラVF-AD4へManjaro Linuxをインストールした。体感で分かるぐらいには、Manjaro Linuxの方が、どの動作もWindows10より早いと感じる。steamやwineも入れてみた。通信ソフトも動くし、秀丸メールも問題なく動いた。steamの無料ゲームも、のろのろだが動く。銀行口座へのWebアクセスは、Firefoxでも問題なく行えた(駄目ならChromeをインストールすれば良いだけ)。表計算は既に、Windows10でもLibreOfficeに移行していたので、LibreOffice用の日本語環境をインストールすれば問題なし。wineで動かないWindowsプログラムもあったが、代替方法があるので、それで我慢した。しかし、いろいろと問題があった。

ディスプレイの解像度の変更が、GUIではできなかった。ネットで調べて、コマンドラインで、xrandrで可能な解像度の一覧が表示され、xrandr -s 1600×800のように実行すると、変更された。しかし、再起動すると元に戻る。Archwikiで調べてみると、xrandrの操作は、Xserver機能には永続的に反映されず、Xserverが起動するごとに、スクリプトを自動実行するようにしないといけないらしい。ユーザーに不親切な、謎の仕様だ。こういうのがあるから、Linuxから、またWindowsへ戻るユーザーが後を絶たないのだ。GUIの解像度変更プログラムがあるのに、それが反映されない、永続性もないとは、、、、

それから、steamゲームの『対魔忍コレクション』が、マッチゲームをしていると、スワップのメモリ不足で突然落ちた。システム負荷を計測してみると、steamのWindows互換機能のProtonを使うと、4GbyteのRAMをほとんど使い果たして、ゲームを進めていって、スワップ領域を8Gbyte消費したところで落ちているようだ。スワップ領域を16Gbyte確保しても同じ。これは、Linuxのスワップ機能の不具合なのか、ハードウェア上の限界を超えたためなのか分からないが、Protonというミドルウェアを使わなければsteamゲームが動かないのだから、仕方がないと言える。『対魔忍コレクション』は、パズルとカードマッチの簡単なプログラムのはずなのにRAMを消費しすぎている。ゲームの内部の作りが雑で、適切なメモリ開放を行っていないのが原因かもしれない。

とにかく、VF-AD4はLinuxマシンとして延命させることができた。これで、Windowsから少しは離れることができて、嬉しい。

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