書店を久しぶりに歩いていると、漫画の新刊コーナーに見覚えのある少女マンガの主人公の顔表紙のコミックが、何冊も積まれて、デコレーションのように飾ってあった。
「ポーの一族」(萩尾望都 著)で、復刻版のコミックかと思ったが、帯に「40年ぶり新作」とあり、知らないうちに新作が連載されていたことを知った。
–小学館 ポーの一族 春の夢
ポーの一族は、私が生まれる前にすでに完結していたはずだが、母親の本棚にあったのを読んで、感動して何度も読み返したことを思い出した。ボロボロになって、コミックがばらばらになってしまった。
新作は、ポーの一族以外にも、同じ能力を持つ別の血脈の一門がいくつもあることが示されて、少し拍子抜けしたというか、新作でそんな謎解きみたいなことをする必要はないんじゃないか、と思ったが、もしかしたら、不定期に連載をしていくための布石なのかもしれない。
それよりも、エドガーが実は現代に生きていたという設定にでもしてくれたらよかったのに、と思ったが、あの漫画の雰囲気、世界観は、中世とか第一次大戦あたりまでが適切で、科学万能の時代、DNAやコンピューターの時代だと、物語を作るのも無理がありそうだ。
さすがに少女マンガ雑誌を毎回買うわけにもいかないし、コミックがでたら、また買おうとは思っている。