Manjaro LinuxのVirtualBoxでAlter Linux 32bit LXDEを動かしてみた。

Manjaro Linuxの公式リポジトリに、Oracle VM VirtualBoxがあったので、試しに何か仮想環境でOSを動かしてみようと思った。私は、Windows上ではVMwareを愛用しているが、Linux用VMwareにはインストーラーがなく、VMware Toolsも手動インストールなので、トラブルが起きた時の調査と対処が、面倒臭く思った。

最初はWindowsXPをインストールしようかと思ったが、インストール用CDが見つからなかった。ハードを売った時、一緒に処分してしまったのかもしれない。VMware用の仮想ディスクファイルはあるのだが、、、、しばらく思案して、軽量32bit OSで日本語が最初から使えるというAlter Linux 32bit LXDEをインストールすることにした。Xfce版もあるが、VH-AD3S proの貧弱なハードでは、できるだけ軽いOSを選択しないと、動作が遅くなるはずだ。日本の学生達が作成した、というのも興味を持った。

まずは、VirtualBoxをパッケージマネージャからインストールする。その時に、Linuxカーネルに対応した追加パッケージを選択するよう要求されたので、急遽、設定マネージャでインストールされているLinuxカーネルのバージョンを確認することになった。インストール自体は比較的スムーズに終わった。メニューの「システム」のなかに「Oracle VM VirtualBox」ができるので、そこから起動したら、VirtualBoxの画面が表示された。

Alter Linux LXDE 32bitのISOファイルを公式ホームページからダウンロードして、新規作成で仮想マシンを作成した。その時悩んだのが、Alter LinuxのカーネルはLinux+Zenという改造(?)カーネルなので、種別が純粋なLinuxではないことだ。悩んだ末、「その他」の「その他」で作成して、インストール自体は正常に終了した。インストール用ISOファイルでAlter Linuxを起動したが、画面が変な風に全体が透明になって、メニューやボタンが見えず、操作できなかった。しばらく放置するとデスクトップ画面が表示されて安心したが、インストーラーの画面がまた透明になって、VH-AD3S proの背景画像が透けて見えてしまい、メニューやボタンがほとんど見えないため、仕方なく強制終了した。

半透明でゲストOSの裏の背景が透けて、メニューや設定画面が見えない、見えにくい。不思議な現象に戸惑った。Alter Linuxのウィンドウのルック&フィールの設定を変更しようとしたが、設定画面が透明で背景画像と混在して操作できない。
調べてみると、昔からあるVirtualBoxのバグらしく「env XLIB_SKIP_ARGB_VISUALS=1 VirtualBox」で起動すると、透明にならず、正常に表示されるようになった。Oracleが片手間の惰性でやっているOSSなので、改善される見込みはないだろう。Broadcomに買収されたVMwareが心配になってきた。

Alter Linuxについてだが、インストールが日本語で簡単にできたのは評価できる点だった。パッケージのアップデートを実行したら、最初に大量の更新があって時間がかかるのは、理解できる。しかし、何度やっても途中で「予期しないエラー」となって、アップデートが全くできない。対象パッケージのチェックを外して、少数ずつやってもエラーとなる。アップデートができないという障害はシステムとして致命的だ。仮想環境ではなく実機だと、もしかしたらできるかもしれないが、Windos10上でのVMwareへインストールして試しても、同じくアップデートで「予期しないエラー」となってしまう。アップデートの失敗は、仮想環境でのWindowsや、どのLinuxディストロでも経験したことがない。元々のシステムの品質が悪いのではないだろうか?
残念ながら学生のお遊び感覚と実力不足が露呈した結果としか考えられない。これで、寄付をお願いしているなんて信じられないレベルだ。期待感でパソコン素人を釣るのではなく、学生も数年すれば社会人になるのだから、それで生計を立てたいのならば、まず基本的な実力を示すべきだと思う。Alter Linuxはこれ以上何もできないので、削除した。

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