Manjaro Linuxの個人的設定 その4。Sambaの設定 — 半分だけ成功、後は保留。

前の記事からの続き。Manjaro Linuxの個人的な設定の覚え書きです。

LAN内のパソコンでファイル共有するために、まずは、Manjaro LinuxからWindows10上の共有フォルダ(Everyoneにフルコントロールの設定をWindows上で行う)へアクセスできるように設定しておく。本来はファイルサーバーとなるWindows10は固定IPにするのが望ましいのだが、DHCPの動的IPのままでホスト名を使用して設定をしてみることにした。
ちなみに、Manjaro Linuxを固定IPにする場合は、メニューの「設定」内の「高度なネットワーク設定」を起動して、「Ethernet」の中の利用する接続名を選択して、編集を行う。「IPv4設定」タブ内の「メソッド」を手動にして、「アドレス」に固定IP(例 : 192.168.0.7)、サブネットマスク値(例 : 24)、ゲートウェイ(例 : 192.168.0.1—-通常はルーターのアドレス)を追加する。「DNSサーバー」にも、DNSサーバーのアドレス(例 : 192.168.0.1—-通常はルーターのアドレス)を入力して保存する。ルーターのDHCP固定割り当て機能を使う方法もあるが、今回のようにWindows10とのデュアルブートをする場合、Windows10で起動した場合も、固定IPとなって影響を受けてしまう。

Manjaro Linux側では、パッケージマネージャでsambaがデフォルトでインストールされていることを確認し、次にmanjaro-settings-sambaをパッケージマネージャからインストールする。manjaro-settings-sambaは、smb.confとかの標準的な設定を作成してくれるらしい。それで、sambaの設定ファイルがあるはずのフォルダを確認すると、/etc/samba/smb.confが作成され、中身も実用的な設定がされているように見えた。後は、パッケージマネージャで、cifs-utilsがインストールされていることを確認する。ファイルマネージャのThunarで、「ネットワークを参照」をクリックすると、数分後に、「/ on が見つかりませんでした」というエラーメッセージがクリックした回数だけ(^_^;;;表示された。ネット情報を参考にして、ファイルマネージャThunar用のツール、thunar-shares-pluginをパッケージマネージャからインストールしたが、何も変わらなかった。

すべてのパソコンを固定IPにしようと考え始め、ダメ元で、アドレスバーで直接、smb://xxxxxx[<—コンピューター名]/yyyyyy[<—共有フォルダ名]のように入力したら、あっけなくアクセスに成功して、ログイン名とパスワードを要求された。当該Windows10のユーザー名とパスワードでログインしたら、フォルダが開かれ、「ネットワーク」の場所の項目に追加された。
IPアドレスではなく、コンピューター名でアクセスできたので、名前解決の処理ではコンピューター名を取得出来ているということだ。なんとなくなのだが、「ネットワークの参照」に関しては、Thunarにバグがあるようで、本来は「ネットワークを参照」をクリックしたらWindowsの「ネットワーク」と同じく、自動で同一ワークグループ内のコンピューターを探索して表示するのだろう。gvfs-backendsを追加する必要があるという情報もあったが、パッケージマネージャに存在せず、Arch wikiには、gvfs-smb(Manjaro Linuxはデフォルトでインストールされていた)にバックエンドの機能があるように書いてあったので、どこにも明言されていないが、gvfs-smbにgvfs-backendsの機能が統合されているように思えた。gvfs-backendsを追加するというのは、Ubuntu系のディストリビューションか、古いバージョンでの対処方法のようだ。Windows10の共有フォルダへのアクセスはできたので、いろいろ腑に落ちない点はあるが、これ以上の追求はしないことにする。

今度は、Manjaro LinuxでSambaサーバーを常時稼働させて、Manjaro Linux内の共有フォルダをWindows10からアクセスできるようにする。今度はファイルサーバーとなるManjaro Linuxに共有フォルダを用意する必要があるが、manjaro-settings-sambaをインストールした時に、/var/lib/samba/usershareが自動で作成され、smb.confもそこを共有する設定になっていた。設定を変更する場合は、管理者権限(sudo)で、/etc/smb.confを編集する必要がある。

ここで不思議な現象が発生した。VH-AD3L(Windows10)のネットワークではManjaro Linuxのコンピューター名とアイコンが表示されないのに、Lightning AH5のWindows10のネットワークでは表示されている。ただし、中身へのアクセスはエラーとなる。winsサーバーでの名前解決はできているのに、sambaの設定が悪いだけのようにも見える。しかし、VH-AD3LとLightning AH5は両方ともWindows10 Homeだし、ウィルス対策ソフトも同じで、設定に違いが見当たらない。しかし、名前解決ができているのだし、あと一歩、Manjaro Linux側のSambaのアクセス権限とか、Sambaの共有ユーザーの登録とかの問題の気がする。いろいろ試行錯誤したが、sambaユーザーを登録するコマンドのpdbeditを実行すると、データベースへアクセスできないというエラーが出るなど、理解できない現象が相次いだ。
Windows10のコントロールパネルの資格情報マネージャーでManjaro Linuxのホスト名とログインユーザー名、パスワードを作成してみたが、やはり、ネットワークパスが見つかりませんというエラーとなる。Manjaro-settings-sambaの標準のsmb.confにおかしな設定があるようには見えない。

ネット情報にあった、「sudo gpasswd sambashare -a your_username」でsambashareというグループに自分のユーザー名を登録してみたが、全く改善しない。

名前解決でwinsサーバーを参照できればコンピューター名でアクセスできるはずなのだが、どうしてもできない。gvfs-backendsはパッケージマネージャに存在しない。どのリポジトリにもない。不思議。ネットの情報も錯綜していて、よく分からない。
試しに、VMwareのLinux Mint20.3で試してみたら、gvf-backendsのパッケージがあり、winbindというパッケージもあり、インストールしただけで、Windows10側からアクセスできた。ただ、smb.confの共有フォルダの設定をしたが、ユーザー名とパスワードを問い合わせる画面が出てきたが、Sambaユーザーの設定をしてないためか、アクセスを拒否された。設定を見直せば、正常動作するかもしれないが、Manjaro Linuxには適用できないので、Manjaro LinuxのSambaの問題であると判断して、今回はManjaro LinuxへのWindows10からのアクセスは断念した。

こういう標準設定方法がなく、ディストリビューションやバージョンによって、状況が変わってしまうのがLinuxの大きな欠点。LANはWindowsやMacOSなども含めて共存するのだから、その設定方法くらいはLinuxディストリビューション全体で横断的に標準化して欲しいものだ。実用に不都合はないので、いつか頭を冷やして、時間がある時、また取り組みたいと思う。

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