Manjaro Linuxの個人的設定 その1。Windowsのバージョンアップで使えなくなったハードでも、簡易ゲーム機にできるのでは?

Manjaro Linuxの個人的な設定の覚え書きです。

Manjaro LinuxでSteamのWindows用ゲームを試してみた。Protonという互換機能で、ある程度はWindowsゲームが動作するらしい。Dead or Alive5 Last Round : Core Fighters無料版を試してみることにした。それと、無料のゲームとして、少し前に話題になっていた「ナツノカナタ」を実行してみることにした。

Manjaro Linuxには標準でSteam(Runtime)が入っている。メニューの「インターネット」から起動する。実行するとすぐ、アップデートが行われる。Windowsで取得済みなので、アカウント名とパスワードを入力してログイン。Steamを実行する新しいハードウェアなので、メールでの認証が必要。Thunderbirdで受信し、コードを入力した。Steamのアカウント情報画面は英語のままなので、ウィンドウ左上の「View」の項目の「Settings」をクリックして、「Interface」の言語を日本語へ変更する。それと、「Steam Play」の「サポートされたタイトルでSteam Playを有効化」がチェックされていることを確認する。

SteamライブラリへDead or Alive5をダウンロード、インストールを行う。ライブラリのDead or Alive5のプロパティで「Steam Play互換性を強制する」にチェックしてProton Experimentalのモジュールをダウンロード。Dead or Alive5のアイコンをダブルクリックして起動すると、「起動準備を行っています」の後、真っ白なウィンドウが開くだけ。何もできないので、強制終了。ProtonDBのホームページの情報を見て、ライブラリ内のDead or Alive5のプロパティの「一般」の「起動オプション」へ「PROTON_NO_ESYNC=1 %command%」を入力して起動、同じく真っ白なウィンドウが開くだけ。次に、「PROTON_NO_ESYNC=1 PROTON_NO_FSYNC=1 %command%」に変更して起動、時間はかかったがオープニング・ムービーの表示に成功した。マシンの性能が低いため動きは遅い。コマ落ちのスローモーションで本格的なゲームは楽しめないが、滞りなくシングルプレイができて、オンラインへの接続もできた。高性能CPUのパソコンにインストールすれば、十分遊べると思われる。

続いて、無料ゲームの「ナツノカナタ」。紙芝居アニメーションのようなものらしく、ハードウェア性能の要求が高くないので、普通に動くのではないかと期待していた。Dead or Alive5と同様にプロパティで「Steam Play互換性を強制する」にチェックし、ダウンロードして、実行。初期画面まで起動し、音楽が再生されたが、ボタンをクリックすると、音が途切れ、雑音がし、反応も遅い。会話を入力する場面で日本語入力ができない上に、キーボードからの入力自体が信じられないくらい遅い。何か調整方法があるかもしれないが、今のところ諦めることにした。
(2022/10/3 追記)設定でウィンドウモードにして画面サイズを縮小したら、正常動作した。それと、日本語入力も、別件でfcitxの設定とMozcの設定を見直したら、日本語変換して入力できるようになっていた。ゲームをまだクリアしてないが、完璧に動作した。

Steamには無料のゲームが多く存在するので、Windowsのバージョンアップで買い替えを余儀なくされても、簡易ゲーム機としてパソコンを使い続けることができ、用途が広がったと思う。特に、「おすすめ」に表示される海外製ゲームはほとんど全てSteamOS対応、つまりLinuxに標準で対応している。逆に、日本製は全くと言ってよい程、SteamOS及びSteamDeckに対応できていない。小さい日本のマーケットだけでマイクロソフトとべったりで満足しているようにも思えて、心配だ。せっかく購入したゲームがWindowsのバージョンアップでエラーになって、遊べなくなっている。その良い例がコーエー『信長の野望 創造』で、Windows7&8.1用のゲームだが、Windows10上ではフリーズしたり、エラーになったりするという報告がある。それなのに、まだ一万円以上の定価で販売を続けていたりする。そういったユーザーのためにも、ゲームの寿命を延ばすためにも、Linuxへの対応を日本のゲームメーカーに望む。

(2022/10/3 追記)SteamのDead or Alive Xtreme Venus Vacationという無料ゲームを試してみた。ProtonDBでは海外版の英語の情報で、インストールはできてもランチャーからのゲーム本体の起動ができない、という書き込みばかりで、「動作不良」の評価だった。それでもとりあえず、インストールを行い、「プロパティ」でProton Experimentalを有効にして、ゲームを起動すると、情報通り、ランチャー画面は正常に表示された。その画面で、「環境設定」ボタンをクリックして、CPU負荷を下げるために、ウィンドウ・モードの最低のグラフィックに変更し、映像効果も全てOFFにして、セーブした後、ゲーム本体を起動したら、延々と一時間以上ダウンロードとアップデートが続いた。アップデートは正常に終了したが、黒い画面のウィンドウが開いたまま、マウス操作もほとんどできない状態になってしまい、強制終了せざるを得なかった。再度ランチャーから起動したら、時間はかかったが、オープニングムービーらしい音声が再生され、グラフィックが放送開始前のテレビ画面みたいなぐちゃぐちゃな映像が表示された。しかし、「Skip」ボタンは正常に機能して、ゲーム本体の入口のメニュー画面まで辿り着くことができた。画面をクリックすると、また延々とアップデートとかキャンペーンのお知らせ画面が次々と表示され、CPU負荷が高いためか、マウスの反応が遅く、読み飛ばしでも十五分以上の時間がかかった。
それでも初期設定のルートまでは進み、ニックネームの設定や女の子キャラクターの選択やチュートリアルは正常に行えた。ゲームのメインであるビーチバレーもコマ落ち風ではあるが問題なく行えた。その後の、女の子の紹介ムービーを再生している途中で、突然ゲームが落ちた。再度ゲームを起動すると、正常にホーム画面に入ることができた。「思い出」のオープニングムービーはやはりグラフィックがおかしいが、女の子ムービーは最後まで正常に再生できた。ゲームの内容は良く分からないが、適当に「温泉」を選択したら、延々とローディングをしたままになったので、また強制終了した。ガチャで女の子の衣装をゲットする画面でも、シャワー音の再生だけされたまま、グラフィック画面は白いままとなり、ここでも強制終了。ビーチバレーは正常に実行できるので、おそらく、CPU負荷が限界を越えるとフリーズしてしまうのだろう。VH-AD3S proの1.1GHz、4GB RAMの倍以上の性能があれば、オープニングムービーとシャワーシーン以外は正常に実行できるように思った。

(2022/10/15 追記)Steamの「あなたのようなプレイヤーに好評」のリストに「アクション対魔忍」という無料ゲームが表示されていたので、インストールしてみた。Proton Experimentalを適用して、何の支障もなく起動と実行ができた。単純なクリック連打するだけの戦闘ゲームで、課金すると特殊アイテムが使えるようになるらしいが、胸の大きい女の子キャラが売りらしい。このレベルのゲームが簡単にLinux上でプレイできるようになっているのは、良いことだ。Protonの起動オプションを様々に変更して、試行錯誤していると、しょっちゅうフリーズする。そんな時は、「Ctrl+Alt+F2」を入力すると、十分後くらいに、コンソールモードの画面に遷移する。そこで、「Ctrl+Alt+F7」を押すと、デスクトップ画面へ戻る。うまくいけば、ゲームが動き出すが、それでだめだったら、また「Ctrl+Alt+F2」でコンソールモードにして、ログイン名とパスワードを入力してログインし、コマンドラインで「reboot」を実行すれば、再起動できる。psコマンドでゲームプロセスをkillするのが、本来のUnixのやり方なのだが、どれが当該プロセスなのか分かりにくいことがあるので、再起動した方が無難に思う。Windowsのようなタスクマネージャーが欲しいところだ。

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